お踟の由来 / お踟の歴史 / お踟の構成 / 五体の山車

お踟の構成

山車の構成

お踟の係の並び順は決まっています。
このページでは並び順とそれぞれの係りの役目を紹介します。

先導

先導役員

先導役員はお踟のかなり先を歩き、お踟の行き先を指示します。
先導役員が来ると山車が見えます。

旗頭

旗頭

旗頭はお踟の先頭を歩き赤と青の旗を持っています。
旗頭は山車の一番上と山車の前にも配置しています。
青旗(白旗)は「進め」 赤旗は「止まれ」 の合図ですので信号のような役割をします。

年行事

年行事

年行事は刀を差した侍姿です。
お踟の道案内として整然と歩きます。
当時は祭り大好きな旗本(次男三男など)や地元の有力地主などが(?万石の位と従五位の位をいただき)山車を妨害する者などの排除(無礼打ち)などを行いました。
また、山車どうしが 鉢合わせするとどちらの行列が先に進むか話し合います。

手古舞

手古舞

手古舞は児童が演じます。
年行事さんの後、山車の前を金棒をシャンシャンと鳴らしながら優雅に歩きます。
昔は浅黄に青海波の模様、縮緬仕立て法被の片肌脱いだ芸妓が演じたそうです。

牛方

牛方

牛方は山車の操縦を行います。
昔は牛がゆっくりと古式豊かに山車を曳きました。
牛が山車を曳く祭りは京都と静岡だけです。
写真は昭和37年七間町町内会のものです。この時には牛が山車を曳いているのがわかります。

山車の綱の周りと中

山車の綱の周りと中

山車を曳く周りと中では血気盛んな地域の有志が法被姿で綱を曳きながら歩きます。木遣りを歌ったり、所々で踊りを披露するご婦人方、小 学生なども見られます。

木頭

木頭

木頭は綱の中で出発時に旗頭の青色の旗と同時にカチンカチンと木槌を打ちます。
2回カチンカチンとすると「進め」1回カチンで「止まれ」の合図を皆に知らせます。

上手く木を合わせないと良い音が出ません。これも熟練の技です。

木遣り

木遣り

 出発時や曳行中、うるさいくらい木遣りを唄いまくる集団、纏いを振り上げ、又お囃子に合わせて歌い、祭りを最高潮に盛り上げます。
もともとは、大きな重い荷物を皆で団結して動かすための(掛け声)が変化していったものです。
(ぜひ、皆さんも歌ってみましょう!)

お囃子、面踊り

お囃子、面踊り

山車の上で、曳行中ほぼ休みなしで太鼓をたたき、(おかめ)(ひょとこ)等の表情豊な小学生の面踊りが楽しめます。(これは必見!)
もともとは、笛や太鼓で催事を盛り上げる、はやし立てる集団が変化したもの。

そのほかにも・・・

勘定方与力(現在の祭典役員)

勘定方与力

山車の周りで、腹掛けの中にたくさんの手拭いを入れて、キョロキョロと周りを見ながら歩いている少し偉そうに見える年寄りの人が勘定方の与力さんです。(^^)
この人達を見たら、ご祝儀を持って行ってご協力をお願いします。【ニコッ】と笑って、御礼に本部踟特製の手拭いをお渡しします。
(ご祝儀のご協力をよろしくお願いします!(^^))

見回り役同心(現在の交通指導委員)

見回り役同心

お踟の曳行中、周りを取り囲み事故の起きないよう気を配る係です。
会所や踊り等で停止中も交通の整理をし休む暇も無い人達です。地味ですが大変な係です。

踟進行係

踟進行係

山車の近くで、得意げにマイクを持っている人が、本部踟の進行係さんです。
歌は唄いません。この人の一声で、旗頭、木頭が動き、木遣り衆が唄いだし、山車が動き出します。
大変重要な役割です。そして踟の進行中の説明等をマイクで話します。

会 所

会 所

おねりの曳行先、各町内会で、休憩所を設営してくれます。ここでは、酒類は勿論、飲み物お菓子等で接待してくれます。
各町内単位で会所はたくさん設営してくれるのが参加者の一番の楽しみ所です。

花 車

昔は、お花で飾ったきれいな花車。
現在は、地域のお店の宣伝用提灯を飾ったトラックが主流です。

救護車

一番後に来る車が救護車です。
ここには、看護師さんが乗って、ケガ人、病人が出ないか待機しています。この車には、絶対乗らないようにしましょうね(^^;)。