「木を遣る」、すなわち木などの重いものを運んだりする際、皆で息を合わせるために抑揚をつけて唄った労働歌の一種。静岡の木遣りの歴史は古く、駿府城築城の際、石垣用の重い石を運ぶときになどに木遣音頭を歌ったと言われています。
ゆったりしているのは静岡ならではの特長です。
●目出度 目出度の若松さまよ
*ツケ(ハーヨーイヤネ)
枝も栄えてゑ一 葉もしげる
ゑーゑん やーあらねー そ一ら
*ツケ(ヨーォォイサエンヤラサーノー
セーェヤレコノセー サノセーイエハー
アレワサエーエン ヤーアラネー)
●峯の 小松にひなづるかけて
ツケ(ハーヨーイヤネ)
谷の流れでゑ一 亀 あそぶ
ゑ一ゑん やーあらね そーら
*ツヶ~~~(繰り返し)
●人の出もよし 天気もよいし 笛や太鼓の 音もよし
●しかも祭りの そろいの模様 せなに花笠 火の用心
●よういさゑんやらさと 木遣の音頭 牛の歩みで 山車はゆく
●にしきおりなす 賤機山は 茶屋のけむりに 花ふぶき
●海のあちらへ 積み出すお茶に そえてやりたや 茶つみ唄
●四海波風 国おだやかに おさまる御世こそ 目出たけれ
*ツケ…先唱する人(音頭取り)の後に続く合唱のこと。